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愛シテモ、アイシキレナイ。 驚イテモ、オドロキキレナイ。 歓ンデモ、ヨロコビキレナイ。 悲シンデモ、カナシミキレナイ。 ソレガ板画デス。

世界に名を馳せる芸術家<棟方志功>(1903-1975)
冒頭の記述は彼が板画について最後に残した言葉です。

油絵・倭画・書など多くの作品を手掛けた棟方志功ですが、スケールの大きい世界観を描く版画は彼の代名詞とも言えます。(1956年、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展において日本人として初めて、国際版画大賞を受賞。1970年、文化勲章受賞)
棟方志功は版画を<板画>と称し、木の持つ独特の風合いを大事に木版の特徴を生かしての作品作りを貫きました。

当ホテルロビーの作品【大世界の柵<坤>人類より神々へ】は、棟方志功が手掛けた作品の中でもっとも大きく、木版画としては世界最大の大作(幅13.5m・高さ2.4m)です。
これは1963年、倉敷国際ホテルのオープンに合わせて大原總一郎(大原美術館創設者大原孫三郎の息子で当ホテルの創設者)が制作を依頼したものです。
初め<乾抻頌 ー人類より神々へー>という作品名でしたが、この版画の版木の裏面を使い、大阪万国博覧会の日本民藝館に展示した【大世界の柵<乾>神々よりへ人類】という作品を制作したことから、後に改名されたという逸話も残されています。

作品はベートーベンの第九、情熱、皇帝等の韻律を裸体の中に響かせ、神々の芸術への讃歌を版画化したと言われています。また、ピカソの「ゲルニカ」を見た感動をモチーフに作ったとも言われています。 

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